自然素材に包まれ回遊性のある間取りへ
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施工概要地名
港区 施工内容
マンションリフォーム 施工費
2180万円(建材費込) 工期
50日間 施工面積
床面積99.16㎡ 使用内装材
壁:珪藻土 使用設備機器
浴室:オーダーユニット |
今回はまず、新たな暮らしや生活スタイルに適した間取りと空間へ変更されたい、ということでご要望をいただきました。ご両親様の思い出が残るこの港区のお住まいを、その素晴らしい風合いをけがすことなく引き継ぎ、さらなる使いやすさや快適性を求めて、今回のマンションリフォームをスタートさせました。 約30年前に完成したこちらのマンションは、当時のご入居時に全て特注で内装デザインをされて家具や建具、取手など随所に素晴らしいデザインがあしらわれ、約30年経った今でも、なおその深みを増し、重厚なたたずまいでありました。 重厚なたたずまいの家具や扉が特徴的なリフォーム前のご自宅。初めてS様宅にお伺いした際に、長年お住まいになられて来た港区のご自宅に対する特別なお思いやこれからの新しい生活スタイルへのご希望をお伺いしました。 |
長くお住まいの港区のご自宅を大胆にスケルトンリフォーム。 回遊性のある間取りへ変え、自然素材をふんだんに使うことにより、家中を新鮮な空気が通り抜けるとても気持ちいい空間へと生まれ変わりました。 |
マンションリフォーム前の玄関の様子です。 | 玄関を入って正面のリビングへの入り口には、とても重厚な作りの扉が設置されています。 | マンションリフォーム前の廊下の様子です。 |
施工前の洗面所の入口の様子です。 | 水まわりそれぞれが独立した間取りでした。 | 歴史を感じる重厚感のあるトイレの仕様です。 |
リビングの隣にあるキッチンです。 | 施工前のリビングの様子です。 | 間取りが広いリビングがどのように変わるのか今から楽しみです。 |
浴室もだいぶ古く汚れが目立ちます。一般的なユニットバスでした。 | 寝室もどこかさみしげな空間でした。 | |
リビングにある大きなソファーは施工後も利用していきます。 | ルーフテラスを利用してくつろげる空間をつくっていきます。 |
今回は間取りを変え、水まわりのサイズも大きく変えるため、ほとんどの壁・天井と、全ての設備機器を取り外しました。 | スケルトンの状態にしてから工事をスタートさせます。 | スケルトンの状態です。 |
壁と天井の下地を組み立てていきます。 | ユニットバスの組み立て中です。これから浴槽を設置します。 | 仕上げに珪藻土を塗っているところです。 |
細部も丁寧に施工を行います。職人技です。 | 珪藻土に写る陰影が素敵です。 |
玄関と廊下は同じ大理石を貼空間的広がりと高級感を出しました。 | チーク材の収納家具の下には間接照明を組み込んでいます。 |
玄関入って正面には既存の扉を同じ位置に取付しました。 | 浴室の裏側にできたデッドスペースを有効利用し埋め込み収納をつくりました。 |
新規でお取付させて頂いた扉は引き戸とし、回遊性のある空間になりました。 | 以前はそれぞれが独立していた水まわりを、位置関係はそのままに、大きさを変え壁を無くし、一体空間としました。 |
鏡は以前よりお使いの大切な物で 今回工事が終わりお取付させて頂きました。 | お施主様よりゆったりとしたバスルームをとのご依頼を受け浴室は、オーダーユニットを採用しました。ユニットバスバスでお好みの空間をつくれます。 |
ユニット式でマンションなどの設置状況を選ばない点も素晴らしいです。 | ハンスグローエのシャワー水栓です。 |
リビングと隣接していたキッチンはサイズを小さくし、壁を取り払い、奥の寝室へとアクセスできるようになりました。 | キッチン側よりリビングを見た様子です。 |
壁と天井は珪藻土を塗り、梁に沿って間接照明を造作し、やわらかい光につつまれた天井を演出しています。 | お施主様のライフスタイルに合わせてキッチンをコンパクトにしました。 |
リビング奥の柱の横には、以前壁で塞がれていた場所を解体し、新たに飾り棚を作りました。 | 奥の大きな扉は寝室へと続くチーク材の扉です。開けたときにリビングからの視界が奥まで広がるように、天井までめいっぱいの高さで造らせていただきました。 |
以前寝室と事務所を併用してお使いになられていたお部屋は、その隣接する洋室との壁を取り払い、広いプライベートスペースへと変わりました。 | スペースの中央には以前リビング横の洋室にあった既存の家具をリメイクしたものを配置し、上部には新しくチーク材の吊戸棚を取付ました。 |
事務所スペースからリメイク家具を見た様子です。 | 事務所スペースの壁面収納です。お持ちの机に高さを合わせています。 |
素敵な家具、小物に囲まれ、それらに珪藻土の自然素材がとてもよく合い、一層引き立つ空間になりました。 | 収納奥の扉は廊下へと続きます。 |
色を変え珪藻土でアクセントを付けました。 | 寝室に面したルーフテラスにウッドデッキを取付させていただきました。 |
こちらのルーフバルコニーは安全を考え高さを低く設置しました。 | このウッドデッキは、「小川耕太郎∞百合子社」さんで作られている“木もちeーデッキ”と言うもので、材料は国産(主に紀州産)の杉で、防腐剤や外部用の塗料などは一切使われていません。 |
木の肌ざわりそのままに、安心して寝そべることのできる材料です。 | ベランダはお施主様のお気に入りの空間だそうです。 |
今回現場見学会を開かせていただきました!直接自然素材を体感していただき、木の温もりを肌で感じていただきました。写真は珪藻土塗り体験の様子です! | 皆様に楽しみながら、自然素材の良さを体感していただけたと思います。 |
ご期待に応えるべく、長い工事期間でしたが、いつもS様の思いを胸に現場に向かっていたことを思い出します。 そして、無事にマンションリフォームを終えましたが、お部屋の空気がガラリと変わったのを感じることができます。これまで廊下でしかつながっていなかったお部屋も壁をとり、回遊性を持たせることにより、人の流れや空気の流れを生み、自然素材でできた空間の中をさわやかなマイナスイオンの空気がかけぬけていくのを肌で感じることができます。また、陽のさす日には、ウッドデッキをあしらったルーフテラスに小鳥たちが集まってきます。自然素材に囲まれて小鳥たちを眺めていると都会の中にいることを本当に忘れてしまいます。 今回のマンションリフォームでは、全体リフォームということもあり、度重なる打ち合わせや現場進行中の設計変更などもありましたが、いつも快くご対応くださったS様には心から感謝いたします。工事前のベランダに癒しの場を演出してくださっていたことにも大変感激いたしました。S様のこれからの益々のご発展とご多幸をむっくの木一同心よりお祈りいたします。 |